親の家のエアコン掃除、誰に頼む?料金と頼む間隔の目安

エアコンを見上げる女性と脚立 家事ラク

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「実家のエアコン、もう何年も掃除していないかもしれない…」
「うちは自動でお掃除してくれるタイプだから、大丈夫よ」

そんなやりとりに、心当たりはありませんか?

私は訪問看護師として、いろいろなお宅にお邪魔しています。その中で「これは、ずいぶん掃除されていないだろうな」と感じるエアコンに出会うことが、正直たびたびあるんです。

この記事では、実家のエアコン掃除を誰がどう手配すればいいのかを、現場で見てきたことも交えてお伝えしますね。

この記事でわかること

  • 「自動お掃除機能付き」で、実はできていないこと
  • ひとり暮らしの親が、汚れに気づけない理由
  • 掃除を頼める相手と、介護保険で頼めることの線引き
  • 業者に頼むときの料金と、頼む間隔の目安

「自動お掃除機能付き」だから大丈夫、ではありません

実は、私の実家のエアコンが、この「自動お掃除機能付き」のタイプなんです。

私も、ある程度は掃除機能がついているから大丈夫だと思ってしまっていました💦 でも、この機能が自動でしてくれるのは、フィルターに付いたホコリを取ることだけなんです。

エアコンって、冷房を使うと内部に水滴がつきます。この湿り気があるかぎり、お掃除機能が付いていても中にはカビが生えていくんですね。むしろ構造が複雑なぶん、汚れがたまりやすい面もあるそうです。

実家の掃除は私がしていますが、帰るたびにやっているわけではありません。週に1回は顔を出していても、掃除をするのはエアコンを本格的に使う季節になる前。使い始める前に、まとめてやってしまいます。

しているのは、この3つだけ。

  • フィルターを外して、水で洗う
  • 風の出てくる吹き出し口とルーバーを拭く
  • 本体の上や周りのほこりを取る

でも正直に言うと、ここまでやっても奥のほうの汚れまでは、家庭ではどうにもならないんです。「自動だから安心」ではなくて「自動でも、してあげることがある」。そんなふうに思っておくと、ちょうどいいのかなと感じています。

市販の洗浄スプレーは、どうなの?

「それなら、スプレーで内部を洗えばいいのでは?」と思われた方もいますよね。

私も以前、YouTubeなどを見て、自分の家のエアコンで試したことがあります。正直な感想は「思っていたより、ずっと面倒だった」でした。周りを養生して、吹きかけて、垂れてくるものを受けて…。手間のわりに、すっきりした実感は持てなかったんですよね。

それに、知っておいてほしい注意もあるんです。**多くのエアコンメーカーは、取扱説明書で「洗浄スプレーは使わないでください」と案内しています。**洗浄液が電気の部品にかかると、故障や発煙の原因になることがあるからなんですね。その後も問題なく使えていたからよかったものの、冷や汗ものでした😓

いっぽうで、スプレーを作っている会社は「正しく使えば問題ありません」としています。見解が分かれているところなので、使う前に説明書を確かめてみてくださいね。

ひとり暮らしの親は汚れに気づきにくい!?

「じゃあ、実家の親に自分でやってもらえば?」と思われるかもしれません。でも、ここがいちばん難しいところなんです。

とくにひとり暮らしをされている方の場合、ご本人はエアコンの汚れに気づいていないことがよくあります。気づいていても、脚立に乗ってフィルターを外す作業は、高齢の方には危ないですよね。「やらなきゃとは思っているのよ」とおっしゃりながら、そのままになっているお宅も見てきました。

見つけるきっかけになるのが「なんだか効きが悪い」という感覚。フィルターがホコリで詰まると、冷房の効きは落ちます。設定温度を下げているのに部屋が涼しくならないときは、エアコンの中を疑ってみてくださいね。

夏場は、これが体調の問題に直結します。冷房がついていても部屋が冷えていなければ、熱中症の危険は残ったままですから。そのあたりは別の記事にくわしく書いていますので、あわせて読んでみてください。

→ あわせて読みたい:「エアコンをつけたがらない」高齢の親へ。熱中症を防ぐ4つの見守り

実家のエアコン掃除は、誰に頼む?

頼み先は、大きく3つあります。

頼み先頼めること向いている場面
家族フィルター洗い、拭き掃除帰省の予定があるとき
ヘルパーさん日常のそうじの範囲介護保険を利用中のとき
専門の業者分解しての内部洗浄何年もしていない、においが気になる

私が実際に迷ったのは、ひとり暮らしの利用者さんのお宅でした。ご家族がすぐに来られる状況ではなくて、「これは誰に頼んだらいいんだろう」と考えたんですね。

そこで相談したのが、ケアマネジャーさん(介護の計画を立ててくれる専門家)でした。結果として、ヘルパーさんにできる範囲でお掃除を頼むことができました。以前より涼しい風が来るようになって、ほっとしました。

ただ、ここは正直にお伝えしておきたいところがあります。

介護保険を使った訪問介護で「どこまでの掃除を頼めるか」は、市町村によって基準が違うんです。フィルターを外して洗う程度なら日常のそうじとして頼める場合がありますが、分解して洗う作業は介護保険では頼めません。年に数回しかしない大掃除も、対象外とされています。

ですから、どのお宅でも同じように頼めるとは、言い切れないんですね。**まずはケアマネジャーさんに「エアコンが気になっていて」と相談してみる。**これがいちばん確実な一歩です。もし頼めなかったとしても、地域の事情を知っている方ですから、別の方法を一緒に考えてもらえますよ。

訪問介護で頼めること・頼めないことは、こちらの記事にまとめています。

→ あわせて読みたい:訪問介護(ホームヘルプ)とは?サービス内容・料金・申し込みの流れをやさしく解説

エアコン掃除を業者に頼むと、いくら?

気になる料金の目安です(2026年8月時点)。

タイプ1台あたりの料金
通常のエアコン8,000〜15,000円
自動お掃除機能付き16,000〜26,000円

お掃除機能付きが高いのは、分解の手間がかかるからなんですね。**予約のときに、必ずエアコンの機種を伝えてください。**あとから追加料金になった、という行き違いを防げます。

そしてもうひとつ。秋は、業者さんも忙しくない時期なんです。夏の予約が集中する時期を過ぎるので、希望の日を取りやすくなりますし、割引を用意している会社もあるみたいです。夏のあいだにたまったカビや汚れを落として、暖房を使い始める前に整えておく。タイミングとしても、ちょうどいいんです。

「じゃあ、どのくらいの間隔で頼めばいいの?」というのも気になりますよね。目安は1〜2年に1回。お宅の状況によって変わります。

お宅の状況頼む間隔の目安
ペットがいる1年に1回
たばこを吸う方がいる1年に1回
冷房を長い時間つけている1年に1回
どれもあてはまらない2年に1回でも十分

汚れやすい条件があるかどうか、が分かれ目なんですね。ふだんからフィルターを洗っておくと、きれいな状態を保ちやすくなって、頼む間隔もあけられますよ。

なお、私自身はスプレーを試したきりで、まだ業者に頼んだことがありません。実家は自分でできる範囲でなんとかしている、というのが正直なところです。ただ、家庭でできることの限界も感じているので、次に使い始める季節の前に、一度お願いしてみようと思っています。

離れて暮らす家族が、決めておく3つのこと

業者に頼むとなったとき、離れて暮らしていると「誰が段取りするの?」が必ず出てきますよね。先に決めておくとスムーズなのは、この3つです。

  1. 立ち会い — 当日、誰が家にいるか
  2. 支払い — 誰がどう払うか(当日現金か、事前のカード払いか)
  3. 日程調整 — 親の予定とデイサービスなどの日をどう避けるか

とくに気をつけたいのが、認知症のある方のお宅です。知らない人が家に上がって作業をすることを、すんなり受け入れられる方もいらっしゃいます。でも、不安になってしまう方もいるんですね。その場合は、ご家族が立ち会える日を選ぶ。それが難しければ、顔なじみのヘルパーさんが入っている時間に合わせる。そんな工夫が助けになりますよ。

「家族以外の人に家に入ってもらう」ことへの向き合い方は、こちらの記事でもふれています。

→ あわせて読みたい:家事代行・シルバー人材センター・家政婦さんの違いは?あなたに合う「頼み先」の選び方

まとめ

今日のポイントを振り返っておきますね。

  • 「自動お掃除機能付き」がしてくれるのはフィルターのホコリ取りだけ。内部のカビは別
  • ひとり暮らしの親は、汚れに気づきにくい。脚立に乗る作業も、高齢の方には危ない
  • 「効きが悪い」と感じたら、エアコンの中を疑ってみる
  • 介護保険で頼める掃除の範囲は市町村で違う。まずはケアマネジャーさんに相談を
  • 業者に頼むなら、立ち会い・支払い・日程の3つを先に決めておく

エアコンの掃除って、自分でできるところと、できないところがはっきり分かれるんですよね。フィルターを洗うのは、私たちにもできます。でも奥のカビを取るのは、やっぱりプロの仕事なんです。

無理に自分でなんとかしようとして、かえってエアコンを傷めてしまったら元も子もありません。**できないことは、できる人にお願いする。**それがいちばんの近道ですし、エアコンを長く元気に使ってあげることにもつながります。

家事も介護も、同じだなと思うんです。全部を自分で抱えこまなくていい。まずは次にエアコンを使い始める前に、フィルターを1枚外してみてください。そこからで、じゅうぶんですよ。

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